2022シーズン第7節。きっかけをつかみたい首位横浜FC戦でしたが、惜しく、差を感じる敗戦となりました。ただ、その差の部分が、試合中の戦術変更への対応力と考えると、強いと思われていた首位相手としてはまずますの内容だったと思います。が、当然内容だけではダメなわけです・・・
監督コメントと共に試合を振り返えろうと思います。
Q.試合の入りは非常に慎重な印象を受けました。両方とも攻撃的なチームということで、少し慎重になったのでしょうか。
モンテディオオフィシャルより。
A.自分たちが予期したとおりのゲームだったと思いますし、自分たちが分析してきた、練習の中で準備してきた通りの試合だったと思います。
ゲームの流れは自分たちにあったと思いますし、序盤も自分たちのリズムを掴むこともできていたと思います。その中で、相手のスペースも上手く使えていたと思います。
自分たちのプレスもアグレッシブに行けていたと思いますし、強く戦えていたと思います。守備の部分もコンパクトにできていたと思います。
それがあったから相手がチャンスを作ることを限定したと思います。前半に関しましては、フリーキックのチャンスもビデオで映ったと思います。
そのあとあったチャンスは、30メートル付近から打たれたシュートだけ。そこを決められてしまった。相手に与えたチャンスも2回だけだったと思います。
攻撃の部分でもそうですけど、自分たちが上手くスペースを使いながら、相手を揺さぶる良い攻撃もできていて、その中で自分たちの流れも作れたと思います。
試合の中でもっと得点を取れてもおかしくなかったと思っております。そして、自分たちのチャンスの中から、フットボールの流れを作れていたと思います。
選手たちは本当に最後までひっくり返えそうと献身的に戦ってくれたと思いますし、彼らに値する結果が出なく、残念に思っております。
重要なところは、しっかりと自分たちの戦い方というものを分析していくことだと思いますし、そして、今日勝てた試合だったかもしれないですが、反省していかなければいけない部分もあると思います。
こういった部分を自分たちの力にしたり、自分たちの実力を出せるようにしていきたいと思います。
フットボールは出せていたと思いますし、自分たちの流れをしっかりと呼び込めるようにして、自分たちがこの先、勝ち続けられるようにしていきたいと思っております。
この試合に関してはおっしゃる通りだったと思っています。攻撃の形も作れていましたし、選手のレベルや戦い方も首位のチームに対応しうるだけの質を持っていました。日が違えばもっと取れていたかもしれないのですが、実際その試合が数試合続いていることもまた事実。何度も言っていますが、決定力ばかりは水物ですので、相手の決定を極力0にして、自らの決定機を増やしていく、これに尽きると思います。
小川選手のゴールについてはさすがにどうしようもない、個に優れた選手がさらにベストを出されたらそれは厳しいのですが、山田康太選手はじめとした我らが山形の個もなかなかのものだと思っていますよ。試合をコントロールしたうえで、山形の選手たちの”個”の爆発を楽しみにしています。
さて、この試合の大きな分岐点になったのは2失点目。サッカーをよく理解できていない人は野田選手のミスや、なんでファールじゃないの?で片付けるところなのでしょうが、それは大きな間違い。(異論は多少認める。)山形のDFは横浜FCが仕掛けた罠に完全にはめられてしまった結果であると考えています。
後半開始時、山形はDMFの南、小西選手を中心に自由に攻撃を組み立てて、同点にするべく横浜陣内に攻め込むことが多い時間帯でした。私も同点になるのは時間の問題だったと思ってみていたのですが、それに対応するべく、横浜FCは3トップが山形の2CBとDMFの1人、SHが山形のSB、DMFが山形のDMFの1名をそれぞれマンツーで見て、パスの出しどころや収まりどころを完全に消しに来ました。
余裕を持って長いボールも蹴れない、短いパスをサイドに出しても狩りどころにされてしまう、1枚ドリブルではがせば人数的なギャップができる・・・野田選手にもそんな甘い誘惑が浮かんだのも無理はありません。
結果的にこれがまんまとはまり、ドリブルで打開を図った”CBの”野田選手がひっかけられて決められるという顛末となってしまいました。自陣から全くボールが出せない、という状況は開幕戦の群馬戦でも経験しており、その打開策として、攻撃時には南選手をCBの中に入れてSB高い位置を取らせるという手を取っていました。この試合でもその策は有効だったと思うのですが、残念ながら採用することはしませんでした。
この試合は、横浜FCの取った戦術に対して、山形のベンチ、選手が適切に対応できなかった。これが敗因です。(異論は少しだけ認める)この場合どうするか、というのをしっかり反省し、対策をじゅびして頂きたいと思います。
選手に目を向けると、2022シーズン初出場となった左SBの松本選手、DMFで山形デビューの小西選手は及第点の活躍を見せましたし、前節から引き続き先発の川井選手はやや危ないパスミスをする場面もあったもののスタメン奪取に近づいた試合だったのではないでしょうか。
そして、チアゴアウベス選手。スピードもあるし、球離れも悪くない。ドリブルスキルもかなりありそうで、いよいよスタートから見たくなってきました。(体力・守備は心配なところではありますが・・・)もっともっと違いを見せてくれることを楽しみにしています。
最後に久しぶりの横山選手でしたが、正直まだ厳しい。試合に入らず一人でサッカーをやっているように映ります。外だけではなく、もっと中に入るプレーを期待します。次回はまたSUBになりそうですね。
爆発までもう少し。爆発してからは*連勝必須。(*は任意w)前を向いてリスタートのホーム岡山戦に臨みましょう。神様、もう少しだけ山形に運をください。。
最後に採点です。(異論は多いに認める。)
★GK
後藤 雅明 5.5 1失点はスーパーセーブが欲しかったが相手を褒めるのが正しい。2失点目はノーチャンス。できればポゼッションで協力し打開することもできたか。
★DF
川井 歩 5.5 前節とは違い、ミスは散見されたが破綻まではせず。攻撃面でより効果的で山崎選手のゴールを好クロスでアシスト。日曜日の指揮官の選択が見もの。左SBか右SH、あると思います。
松本 怜大 5.5 2022初スタメンながら主に守備に安定感をもたらす。攻撃面では攻撃陣とのつなぎに参加できず。これから。
野田 裕喜 5.0 失点につながるロストとなるが、膠着状態を打開してのアクションのため、本人だけを責めるのは酷。戦術的にもっとパスコースを作ってあげる必要があった。それ以外はいつも通りの気持ちのこもったプレー。顔を下げる必要はない。
山崎 浩介 6.5 いつも通りの守備リーダとしてのパフォーマンスを見せ、今節はさらにゴールをあげる。山形で最も替えの効かない存在の一人
★MF
小西 雄大 5.5 山形デビュー。序盤こそ、息が合わないプレーなどが見られ、試合中もパスの精度欠く場面もあるが、藤田選手とは違い豊富な運動量とドリブルで局面を動かす。十分使えるめどはついた。
南 秀仁 5.0 らしくないパスミスを繰り返し、攻撃の流れを止めてしまう。後半の決定機もパスを選択。中3日の影響があったか。
加藤 大樹 5.0 首位チームに相手に個では歯が立たず。フィニッシャーであることは間違いないが、局面を打開するプレーを期待。ライバルが調子を上げており、残された時間は多くない。
横山 塁 5.0 またしても期待外れ、単発での攻撃と決めたかった決定もあるが、試合から消えるシーンや、コントロールミスも。経験なのか実力か、こんなものではないよね・・私が厳しいだけなのか・・・
★FW
山田 康太 5.5 前節点火された調子はこの試合も継続。広範囲をカバーするも、もう一歩が決められず。ミスがなくなってきたのもいい傾向。
藤本 佳希 7.0 1対1の場面で鋭く切れ込むなど、首位相手でも臆することなく、レベルの高さを披露。もはや替えの効かなCF。
★SUB
チアゴアウベス 6.5 スピードと技術の高さ、判断の良さも見せ、違いの出せるプレーヤーであることを周知させるプレー。スタートからがいいか、ジョーカーとして使うか、指揮官をなやませそう。個人的にはスタートで使うべきと思うが・・
國分 伸太郎 5.5 途中出場もミスが目立ち試合に入れず。
山田 拓巳 5.5 攻撃の起爆剤として試合に入るも同じく試合に入れず。ミスも目立つ。
木戸 皓貴 5.5 藤本選手と交代したもの、印象を残せず。
★コーチ
ピータ・クラモフスキー 5.0 後半の横浜FCの戦術変更に対応できず。横山選手の先発も不可解。効果的だったチアゴアウベス選手を生かす手もあったはず。
では、また。
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