J2:ゴール期待値によるJ2分析-2 有るのは仙台・東京・山形、無いのは山口・岡山。これって?

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ゴール期待値によるJ2分析。第二弾は攻撃編をやってみようと思います。ゴール期待値の説明等はこちらに書いています。

具体的に何をやるかというと、ゴール期待値と実際の得点数を比較します。で、理想と現実を比較することで、各チームの決定力をあぶりだせないか、と考えてみました。

パラメータは
・①試合当たりの得点数
・②試合当たりのゴール期待値(①の平均を合わせるため補正係数を入れる)
としています。

1試合
平均得点
ゴール期待値
(補正)
期待値
順位
1仙台1.881.2112
2東京V1.751.1616
3横浜1.631.571
4山形1.601.297
5新潟1.501.414
6大分1.381.258
7岡山1.251.512
8山口1.251.463
9甲府1.251.315
10水戸1.251.296
11熊本1.251.1914
12金沢1.191.259
13町田1.191.2310
14琉球1.191.0118
15大宮1.070.8021
16長崎1.061.2013
17徳島1.001.1217
18群馬1.001.0119
19秋田0.880.9820
20千葉0.751.1915
21盛岡0.571.2111
22栃木0.560.7822

得点が最も多いのは仙台、東京、横浜FCと続きます。我らが山形は4番目。
一方、ゴール期待値の集計では横浜FCがトップで岡山と続きます。得点数がトップだった仙台は12位、我らが山形は7位となります。

で、これをマトリックス化したのが下図。

 縦軸が実際の得点数、横軸がゴールの期待値になります。斜め上に伸びるのラインに近づく程、期待とゴールが一致するということを表します。当然ながらラインよりも上であれば、実際のゴールが期待値を上回り、ラインより下であれば、その逆ということになります。

 で、まとめてみると、期待値より高いと低いなのですから、これを各チームの決定力と言えるかな、と解釈しています。
つまり、
ラインの上に行けば行くほど決定力がある。
ラインの下に行けば行くほど決定力がない。
ということです。

そうなると、決定力が圧倒的高いのは仙台、その後に東京、山形が続くことになるのですが、良い点である反面、私は決定力はある程度水物と思っているのと、個人に依存する部分が大きいので、ちょっと危ういという印象を持ってしまいます。
特に仙台については試合の寸評で、よく少ないチャンスをものに・・・とか、一瞬の隙をつき・・・とか出てくるのはこのデータとは無関係ではないんでしょうね。(仙台については守備も同様のデータなのですが、今後・・・)東京Vも組織的なイメージがあったので意外といえば意外。

となると、我らが山形に目を向けてみると、確かに藤本選手や山田康太選手等のスーパーなゴールが多い・・ということもあり、このデータから見ると決定力側に振れているという若干危ういというデータになっています。(藤本選手も怪我したし・・・)
 仙台、東京、山形については誰かが抜けたら、途端に得点力が落ちる可能性もあり、今後要注意です。

逆に岡山・山口は決定力に欠けているというデータになってしまいます。ただ、期待値も高いので、何かのきっかけがあれば点を取り始めてもおかしくない、ケチャドバの可能性があるというデータになっています。

 このデータでも新潟、横浜FCはバランスが良く、大崩れしないという感じです。非常にうらやましい。今後どうなっていくか、引き続きウオッチしたいと思います。
※あくまで個人の趣味によるものなので、反論は大いに認めます。

では、また。
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