ゴール期待値によるJ2分析。第二弾は攻撃編をやってみようと思います。ゴール期待値の説明等はこちらに書いています。
具体的に何をやるかというと、ゴール期待値と実際の得点数を比較します。で、理想と現実を比較することで、各チームの決定力をあぶりだせないか、と考えてみました。
パラメータは
・①試合当たりの得点数
・②試合当たりのゴール期待値(①の平均を合わせるため補正係数を入れる)
としています。
1試合 平均得点 | ゴール期待値 (補正) | 期待値 順位 | ||
1 | 仙台 | 1.88 | 1.21 | 12 |
2 | 東京V | 1.75 | 1.16 | 16 |
3 | 横浜 | 1.63 | 1.57 | 1 |
4 | 山形 | 1.60 | 1.29 | 7 |
5 | 新潟 | 1.50 | 1.41 | 4 |
6 | 大分 | 1.38 | 1.25 | 8 |
7 | 岡山 | 1.25 | 1.51 | 2 |
8 | 山口 | 1.25 | 1.46 | 3 |
9 | 甲府 | 1.25 | 1.31 | 5 |
10 | 水戸 | 1.25 | 1.29 | 6 |
11 | 熊本 | 1.25 | 1.19 | 14 |
12 | 金沢 | 1.19 | 1.25 | 9 |
13 | 町田 | 1.19 | 1.23 | 10 |
14 | 琉球 | 1.19 | 1.01 | 18 |
15 | 大宮 | 1.07 | 0.80 | 21 |
16 | 長崎 | 1.06 | 1.20 | 13 |
17 | 徳島 | 1.00 | 1.12 | 17 |
18 | 群馬 | 1.00 | 1.01 | 19 |
19 | 秋田 | 0.88 | 0.98 | 20 |
20 | 千葉 | 0.75 | 1.19 | 15 |
21 | 盛岡 | 0.57 | 1.21 | 11 |
22 | 栃木 | 0.56 | 0.78 | 22 |
得点が最も多いのは仙台、東京、横浜FCと続きます。我らが山形は4番目。
一方、ゴール期待値の集計では横浜FCがトップで岡山と続きます。得点数がトップだった仙台は12位、我らが山形は7位となります。
で、これをマトリックス化したのが下図。
縦軸が実際の得点数、横軸がゴールの期待値になります。斜め上に伸びるのラインに近づく程、期待とゴールが一致するということを表します。当然ながらラインよりも上であれば、実際のゴールが期待値を上回り、ラインより下であれば、その逆ということになります。
で、まとめてみると、期待値より高いと低いなのですから、これを各チームの決定力と言えるかな、と解釈しています。
つまり、
ラインの上に行けば行くほど決定力がある。
ラインの下に行けば行くほど決定力がない。
ということです。
そうなると、決定力が圧倒的高いのは仙台、その後に東京、山形が続くことになるのですが、良い点である反面、私は決定力はある程度水物と思っているのと、個人に依存する部分が大きいので、ちょっと危ういという印象を持ってしまいます。
特に仙台については試合の寸評で、よく少ないチャンスをものに・・・とか、一瞬の隙をつき・・・とか出てくるのはこのデータとは無関係ではないんでしょうね。(仙台については守備も同様のデータなのですが、今後・・・)東京Vも組織的なイメージがあったので意外といえば意外。
となると、我らが山形に目を向けてみると、確かに藤本選手や山田康太選手等のスーパーなゴールが多い・・ということもあり、このデータから見ると決定力側に振れているという若干危ういというデータになっています。(藤本選手も怪我したし・・・)
仙台、東京、山形については誰かが抜けたら、途端に得点力が落ちる可能性もあり、今後要注意です。
逆に岡山・山口は決定力に欠けているというデータになってしまいます。ただ、期待値も高いので、何かのきっかけがあれば点を取り始めてもおかしくない、ケチャドバの可能性があるというデータになっています。
このデータでも新潟、横浜FCはバランスが良く、大崩れしないという感じです。非常にうらやましい。今後どうなっていくか、引き続きウオッチしたいと思います。
※あくまで個人の趣味によるものなので、反論は大いに認めます。
では、また。
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