2024 J2 第32節対愛媛(A) 1-3 〇 “本当に強い！の？？モヤモヤ対する一考察。”

愛媛戦も勝利で3連勝。手放しで喜びたいところではあるのですが、内容的には満足する出来ではなく、強さを感じないまま勝ち続けている印象を持っています。これが強さといえば強さなのでしょうが、なんともすっきりしない感じが続いております。とはいえ、自分の中での答えも見つかりつつあるので、その辺も書いてみようとおもいます。（当たっているかしらんけど）

　先制点の國分選手の見事な裏抜けと抑えの効いたシュートから高江選手のスルーパスもお見事。追いつかれてから土居選手、高江選手とつないでのディサロ選手のさすがのゴール。ダメ押しは高橋選手のゴラッソ。この3試合で3点、4点、3点となんだかんだでしっかり点を取れているところは素晴らしいのひとことに尽きます。点を取れるっていいですねぇ・・・。

　失点シーンについては山田選手のイージーミス。間に合っているのに人任せにするというプロとしてもあるまじきプレーだったと思います。後半開始から変えるべきというかその時点で交代でもおかしくないプレーだったと思いますので、猛反省いただきたいと思います。同点だったから良かったですが、あのプレーが0-0で起きたと思うのとちょっとぞっとするものがあります。疲労もあると思いますので、そろそろ坂本稀吏也選手をスタートから試すべきでは？と思ってしまいます。
　サッカーにおいて慣れとかマンネリってかなり危険だと思うんですよね。勝っているからこそ1失点したことを改善の機会ととらえ、さらに強くなってほしいと思います。
　個人的に大量得点時のクリーンシートって次の試合に向けてはあまりいいものではないと思っているので、まぁ、良かったのではないでしょうか。（勝ったから言える）

盤石だったボランチですが、今日は小西選手のプレイ精度がいま一つでパスミスが目立ちました。高江選手が2アシストと結果をだしましたが、2人とも疲れがでているのか、ピークからは落ちてきた印象を受けます。終盤での出場にとどまっている松本選手のスタメンも近いのではないでしょうか。残り6試合とプレーオフに向けて、1度使ってみるべきと思いますし、その時期かなぁと思います。

で、最後に、強いのか？ということについて。
　ここ3試合強さを感じないまま連勝してしまっているのですが、強さを感じない理由としてはディサロ・土居両選手のスタイルがあるんだろうなぁと思っています。
　システムは表記上は4-2-1-3となっていますが、両選手が前に残るので、前半のシステムはほぼ4-4-2と言っていいんだろうと思います。FW2人が前に残ってしまうので、相手ボランチがフリーになりやすく、なかなかプレスがかかりにくく、パスの出所がつかめない、で押し込まれて何とか守備陣で跳ね返す。前に技術の高い2人が残っているので、ボールを持ってさえしまえば、打開はできるのですが、ロングキックで届かない場合はあっさり拾われてまた守備の時間。結果じれったい展開にみえてしまうのかなと。
　60分過ぎからは高橋・後藤選手のペアに代わるため、これに坂本亘基とイサカ選手（無尽蔵）を加えたハイプレス戦術に代わり、これにより後半の点が増えているということにつながっているのだろうと、で2点以上差をつけて、最後はこれでもかのワイワイサッカー（失礼）。
　後半メンバを変えていくにつれて、インテンシティが高まっていくという、かなりな謎チームになりつつあるような気がします。前半に感じる閉塞感の一つくらいには考えられるのではないかな・・・と思っています。
　相手にしてみれば、後半途中まではプレスをかけてこないのに、後半途中からスピードお化けたちがプレスをかけてくるのですからたまったものではないでしょうね。。
　ただ、幸いここ3戦はリードされる展開はないために問題は出てきていませんが、横浜FC戦のように相手にリードされると打開しずらいというところはあるのかなという気がしています。まぁ、その状況になるとまた違う手が出てくるのかもしれないので、そうなってからのお楽しみですね。
　個人的には後藤-土居ペアやディサロ-高橋をもっとみたいような気もします。土居選手は外せないでしょうから、後藤-土居ペアでどうなるか、シーズン中一度は見てみたいですね。土居選手の忠犬として後藤選手が走りまくる、で結構いいバランスになる気もしていますがどうなるでしょうか。

さて、プレーオフを争う千葉-山口は千葉の勝利。仙台もいつも通りの馬脚を出しての引き分けということで、明日のいわき戦を待たずに6位との勝ち点が1になることが確定しました。
　さぁ残り6試合。6連勝で終わる気はしていませんし、そうなってもあまりいいことはない気もします。なるべくダメージのないいところで教訓になる負けを（できれば引き分け）1つは受け入れてプレーオフにいい形で滑り込むことを期待します。けが人出ませんように・・・

最後に採点です。
MOMは2アシストの高江選手。耐え忍んでの3連勝なので皆及第点以上となりますが、山田選手のみ低評価となります。奮起に期待です。